May 11, 2023

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May 3, 2023

สาระความรู้กับศูนย์ญี่ปุ่นศึกษา 11:「危機」からの克服


 こんにちは!日本はゴールデンウィーク真っ只中。こちらチェンマイ大学日本研究センターは、館内整理を実施していて大忙しです。


 さて、前回は田遊び祭りというのは、私たちの住む「こっちの世界」と異人たちの住む「あっちの世界」が混合されるという話をしました。祭りによって、常に社会に潜む象徴的な危機が見立てられるのですね。

 では、そうした社会の危機はどのようにして回復されるのか。今週はそのことについてみていこうと思います。

 結論から言うと田遊びでの象徴的な危機は割とサラッと自然に回復されます。

 サラッと加減は、タイと比べると顕著です。タイにも儀礼・祭礼において異人が現れて、社会の象徴的な危機が見立てられることがあります。それを回復するのは、割とわかりやすくブッダが大きな役割を果たすことが多いです。

(チェンマイ県のプーセー・ヤーセーの儀礼における仏画の出現。精霊の降臨を受けた男性はブッダへの帰依を示し踊り、奉納する。)


 ブッダが登場して、「あっちの世界」の者たちが平伏する。私たちの世界の秩序が回復される。こうして目に見える形で危機の克服が示されます。

 しかし、田遊びにはそうした決定的なシーンは見られません。『鬼滅の刃』のように、日輪刀を向けるということもありません。

 なぜか彼ら異形の者たちはこちら側にきて我々の前に現れた後、そのままスッと自然に消えてしまいます。「あっちの世界」に自ら去っていってくれるのです(ありがたい)。それによって社会に内在する危機的状況は克服され、通常の状態に戻ります。

 危機をなんとなく「経過」させる技術。これは、日本の文化や考え方の中で意味をもっているような気がしてなりません。

 というわけで、今日は危機の克服の技術をみてきました。ただし、この見方は祭りの一面を示しているに過ぎません。色々な側面を見ることが必要ですね。そこで次回は、異人たちの性格にもう少し踏み込んでみようかと思います。それでは、また!

(文責:若曽根了太)


<参考>
・山口昌男. 2009. 『学問の春』. 平凡社.
・Ryota Wakasone. 2560. บทบาททางสังคมของโทะชอโยริในฐานะผู้นำพิธีกรรมในช่วงกลางสมัยเอโดะ: วิเคราะห์เกี่ยวกับงานเทศกาลทะอะโซะบิ. วารสารวิชาการของสมาคมญี่ปุ่นศึกษาแห่งประเทศไทย (JSN Journal). 7(2): 27-38. (タイ語論文).
・田辺繁治. 2010. 『「生」の人類学』. 岩波書店.
・写真は2017年に若曽根が撮影。