チェンマイ大学とお茶の水大学は大学間提携を結んでおります。昨年、お茶の水大学に一年間留学していた日本語学科のアンチャナー・ムンワイの留学報告です。
お茶の水女子大学での経験
アンチャナー・ムンワイ
私はチェンマイ大学人文学部日本語学科のアンチャナーです。2011年4月から2012年2月まで交換留学生としてお茶の水大学に留学しました。お茶の水女子大学では様々な良い経験をすることができました。
お茶の水女子大学には日本語を勉強する留学生のためのプログラムがあり、日本語のレベルによっていくつかのクラスに分かれています。
私のプログラムは、日本語の聞き方、話し方、読み方、日本の文化と歴史などがありました。そのプログラムのおかげで、日本語と日本についての理解が深まりました。
留学当初、私はあまり日本語が分からなかったので、友達とは英語で話していました。しかし、授業のときに先生が優しくしてくれて、日本語の簡単な言葉を使ってくれたので、日本語で話すように頑張りました。また、先生は日本語を難しいと思う留学生たちのことを理解してくれ、授業をゆっくり説明して全ての質問にもはっきりと答えてくれました。さらには、勉強についてだけではなく、日本で生活することも指導してくれました。
お茶の水女子大学は女子大なので、チェンマイ大学と比べたらいろいろな違いがあります。私はお茶大で始めてクラスメートが全員女性という環境で勉強したのです。タイには女子大が全くないので、お茶大に留学できたことは本当に貴重な経験です。クラスメートみんなが女性だからすぐに仲良くなり、安心しました。授業でも楽しんで勉強できました。さらに、少人数のクラスだったので、先生は熱心に教えてくれました。少人数クラスでは、クラスメートの前で気楽に意見や感想などを述べることができました。
また、いろいろな国からの留学生の友達ができて、その友達の国々について新しい知識を得ることができました。様々な国から来た留学生たちは、異なる意見・文化・生活などを持っているので、授業では本の中の勉強だけではなく、実際に自分の国と他の国を比べることもできました。
日本語の授業のクラスメートはみな留学生ですが、私は英語の授業や課外活動とT.E.A.(お茶の水女子大学の留学生と日本人学生のための国際交流グループ)に参加したので日本人の友達もできました。日本人の友達は日本語で話してくれたので、その子たちから聞く日本の話を聞くうちに、さらに日本が好きになってきました。言語だけではなく、日本文化や日本人の習慣と考え方も分かるようになりました。
さらに、お茶大の課外活動として日本文化の活動にも参加しました。例えば茶道、浴衣、生け花などです。日本の他の文化についても勉強したくなってきました。そのほか、お茶大の国際交流チームは歌舞伎と能を見に行連れて行ってくれました。これは自分の国では得られない機会なので、私にとって大切で忘れられない経験です。
お茶の水女子大学は東京にあるので、私は東京の人たちの生活を身近に見ることができました。毎日大学へ電車で通う際に満員電車に乗っていたことは、タイでは考えられない経験です。チェンマイ大学生は大学へ通うとき、自分のバイクや車を使っていますから、電車に乗る必要はありません。ただ、キャンパスは学生がたくさんいて駐車場がいつも足りないうえに、よく事故が起こります。反対に、お茶大の学生は自転車や電車を使っているので、駐車場不足という問題が全然なくて、安全でいいと思いました。
お茶の水女子大学での経験で印象に残ったことが三つあります。一つ目は、留学生を助けるためのチューターです。私のチューターは二人いて、ベトナム人と台湾人でした。二人は優しくてよく日本の生活について教えてくれました。勉強が分からないときはチューターが教えてくれました。私はチューターに本当に感謝しています。
二つ目は留学生センターです。留学生センターは留学生にとって本当に役に立つ場所です。いつもレポートや宿題などの文法でわからないところがあったら、留学生センターでアドバイサーが手伝ってくれました。さらに、センターにはコンピューターがあるので書類が印刷できて、とても便利でした。
三つ目は大山寮です。大山での国際学生宿舎の家賃は安くて大学からあまり遠くなくて、大山ハッピーロードの商店街と駅に近いです。夜も静かで、安全な場所にあります。部屋は少し狭い気がしましたが、一人部屋だから楽でした。寮の好きなところはロビーです。寮のロビーは友達と会ったり、しゃべったり、パーティをしたりできて楽しかったです。
1年間のお茶の水女子大学への交換留学経験は、日本語の勉強だけでなく、将来、仕事を探すことにも役に立つでしょう。留学したことによって日本語・日本の文化・日本人の考え方や、東京の人の生活などがよく分かってきました。そのほか、お茶の水女子大学はシスター・フッド(sisterhood)の環境があって、楽しく勉強できました。先生は優しく、留学生の考え方もよく分ってくれます。日本人の友達や留学生の友達と楽しんで一緒にいろいろな活動をしたので、幸せな思い出がたくさんです。またお茶の水大学で勉強したいです。